空前の「キャンプブーム」で続出する「ヤバい利用者」たち――2021年BEST5
時ならぬ「笑い声」で目が醒めた。
洞爺湖畔のキャンプ場で焚き火と酒を楽しみ、寝袋に潜り込んだのは22時過ぎのこと。
暗闇で探り当てた時計は、0時すぎを指していた。
笑い声の出所が10メートルほど離れたところにテントを張り、バーベキューをしていた若者グループであることは、すぐわかった。
外で仲間と飲む酒が楽しいのはわかるが、この時間にこの煩(うるさ)さは、限度を越えている。意を決してテントを出る。
「本当に申し訳ないんだけど、ちょっとだけ声を下げてくれる?」
5、6人の大学生らしき若者たちは「あ、すいません!」と意外と素直に謝り、その後は静かになった。
翌朝、「水を差して悪かったかな」と思いながらゴミを捨てにいった私は、絶句した。
「燃えないゴミ」の中に、昨晩「彼ら」が使っていたバーベキューコンロがそのまま突っ込まれていたのだ。恐らく洗って持ち帰るのが面倒になったのだろう。
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Source: 文春オンライン