メキシコと国境を接するアメリカ南部のテキサス州の浜辺に、毎月のように朽ち果てた人形が流れ着いていることが話題となっています。
なぜこのような人形が見つかるのかという謎について、現地を管理する研究者が解説しています。
謎の人形が相次いで発見されるのは、テキサス州の湾岸沿いにあるミッション-アランサス国立河口研究保護区。現地を管理するテキサス大学海洋科学研究所所長のジェイス・トンネル氏ら研究員は保護区を定期的に検査しているのですが、ある時期から人形が毎月のように発見されるようになり、トンネル氏が数え始めてから合計30体以上が見つかっているとのこと。
人形の種類は両腕を失ったプラスチック製のものや頭だけになったダッチワイフなどさまざま。トンネル氏らは時折SNSに発見の報告を行うため、それを見た一般の人が「なぜ人形が見つかるのか」と不思議がっています。
トンネル氏らによると、保護区の湾岸はカリブ海からユカタン半島を過ぎてメキシコ湾に流れ込む「フロリダ海流」によって生み出される渦の影響を受けやすく、メキシコ湾の他の浜辺の10倍近くのゴミが流れ着いてしまうとのこと。このため、人形が見つかる理由は「人形だけが流れ着いているから」というわけではなく、単に「ゴミが多いから」というだけであるようです。
Source: GIGAZINE(ギガジン) 最新情報