→イカには将来に対する計画性と自制心がある
→イカの知能は脊椎動物とは全く異なる進化過程をたどってきたイカの知能を調べることで、知性や認知能力のより普遍的な定義が可能になる
一部の高い知能を持つ動物は、将来のより好ましい報酬のために、目の前の報酬を諦める自制心や計画性を持ち合わせています。これまでは、そのような高度な知能を要する行動はサルやカラスなど脊椎動物に限られていると思われていました。
しかし近年の研究により、タコやイカといった頭足類の中にも脊椎動物に匹敵する知能があることが、数々の実験によって明らかになりつつあります。
そこで今回、研究者たちは新たにイカ(ヨーロッパコウイカ)にどれほどの自制心と計画性があるかを調べることにしました。
研究結果はケンブリッジ大学心理学部のポリーン・ビヤール氏らによってまとめられ、学術雑誌「Biology Letters」に掲載されました。
CUTTLEFISH SHOW FLEXIBLE AND FUTURE-DEPENDENT FORAGING COGNITION.
https://www.repository.cam.ac.uk/handle/1810/301004
■イカの計画、イカの自制心
研究者たちはイカの計画性や自制心を調べるために、2種類のエサ(エビとカニ)を用意しました。
イカにとってエビはカニより価値がある食べ物であることが知られています。
そこで研究者は、まず全てのイカに「昼はカニ」「夜はエビ」のエサを与え、エサのパターンを学習させました。
すると、イカたちは当初の予測を上回る速度(僅か5日)でエサのパターンを学習し「夜のエビ」をより沢山たべるために「昼のカニ」に対する食欲を抑える自制をはじめたのです。
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Source: trend情報