エルサレムで出土した11~12世紀のものとみられる陶磁器が「手りゅう弾」だったという研究結果が発表されました。
研究チームは、陶磁器製の手りゅう弾が音と閃光によるかく乱目的で十字軍の要塞(ようさい)に投げ込まれた可能性があると主張しています。
中世の戦争に用いられた火薬については中国の黒色火薬が特に有名ですが、ヨーロッパではギリシア火薬と呼ばれる火薬を焼夷兵器に用いていたという記録が残っています。
ギリシア火薬は主に東ローマ帝国が用いていましたが、東ローマ帝国と対立していたアラブ側はギリシア火薬の製法を模倣することができなかったため、
独自製法の火薬を用いた手りゅう弾で対抗していたという記録が存在します。
新たにカナダ・レイクヘッド大学のカーニー・マシソン氏が発表した論文は、1960年代にエルサレム旧市街のアルメニア人街区で出土した
壺の1つが手りゅう弾として用いられていた可能性があるという内容。
実際の壺が以下。
Source: GIGAZINE(ギガジン) 最新情報