「コンニャク」で砂漠の空気から大量の水を生み出す新素材が開発される

投稿日:2022年5月30日 更新日:

コンニャクの主成分のグルコマンナンを使い、1kg当たりたった2ドル(約250円)と安価でありながら1日に13リットルもの水を生成することが可能な新素材が発表されました。

Scalable super hygroscopic polymer films for sustainable moisture harvesting in arid environments | Nature Communications
https://www.nature.com/articles/s41467-022-30505-2

Low-Cost Gel Film Can Pluck Drinking Water From Desert Air - UT News
https://news.utexas.edu/2022/05/23/low-cost-gel-film-can-pluck-drinking-water-from-desert-air/

日本のように水資源が豊富な地域は少なく、世界人口の3分の2が程度の差はあれど水不足の影響を受けていると言われています。

浄水技術があれば海水や汚染された水から飲み水が得られますが、砂漠地帯のようにそもそも既存の水源がない地域には適していません。

そこで、テキサス大学オースティン校で材料工学を研究しているYouhong Guo氏らの研究チームは、大気中に含まれる水分を捕集すべく、代表的な食物繊維であるセルロースと、コンニャクの主成分であるグルコマンナンからできたフィルムを開発しました。

研究チームが開発した「高吸湿性ポリマーフィルム」は、グルコマンナンでできた「コンニャクガム」の開孔構造で水分を捕捉し、熱に反応して疎水性、つまり水をはじく性質を発揮するセルロースを使うことで、集めた水を簡単かつ低エネルギーで取り出すという仕組みです。このフィルムが1kgあれば、相対湿度15%未満と乾燥した地域でも1日6リットル、30%ある地域では13リットルもの水を生成することができるとのこと。

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Source: GIGAZINE(ギガジン) 最新情報

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